コカコーラランタンを自作しました
以前自作した「おかもち」に続き、クラフト作家 長野修平さんが作成していたコカコーラボトルを使ったキャンドルランタンを自作してみます。
昔懐かしいコカコーラの瓶を切断し、中にキャンドルを入れて灯をともすランタンを作成します。木材を使った工作とは一味違います。ガラスの切断という大イベントがあるからです。ワクワクしながらのスタートです。
Googleで「ガラス」「切断」などと検索するとガラスカッターのコンテンツが多数ヒットします。ガラスカッターは文字通りガラスを切る為のカッターで、形こそ普通のカッターに似ていますが、普通のカッターの歯にあたる部分にダイヤモンドチップやタングステンのチップなどを搭載し、ガラスを切るのではなくガラスの表目に傷(溝)を付け、次のアクション(熱を加える等)で衝撃を与え、その傷に沿ってひび割れさせて切断するという使い方をします。
しかし今回切断の対象としているコカコーラの瓶は、比較的厚みがあることに加えて、表面がデコボコしていて、ガラスカッターでの作業には不向きだと判断しました。その為、今回切断に使用する工具は、糸鋸+ダイヤモンド加工された歯です。
糸鋸はフリーウェイコッピングソー。10年位前に買ったのですが、私のレギュラー工具であり、未だ現役です。買った時、奥様と「NASAも使ってるだって!」って笑ったのを思い出しました。
付属で木工用の歯が2本付いてきますが、ガラスは切れません。
ガラスを切断する為にはダイヤモンドコーティングされた歯を使う必要があります。
コカコーラを木材に固定して切断開始です。切断の摩擦熱がダイヤモンドコーティングにダメージを与えるそうですので、流水したまま切断します。
糸鋸を引いた瞬間、手ごたえがあります。ガラスに食いつく手ごたえです。たまりません。水を止めて切断部を確認すると溝が出来ています。これなら切れます。
ばっさりいきました。綺麗な切断面です。ほぼ真っ直ぐに切れています。切断の所要時間は写真撮りながらで、15分位でした。
綺麗に見えますが、ガラスの切断面ですので、そのままはとても危険です。やすりがけをしますが、ここでもダイヤモンドコーティングされているやすりを使います。
エッジを荒く取っていきます。この後耐水ペーパーで仕上げる予定ですので、荒くやっちゃいます。
耐水ペーパーは240番をチョイスしました。ホームセンターの人に話を聞いたら1000番~1500番位が良いと言われたのですが、目がだいぶ細かく、やすり掛けが大変そうです。切断面を美しく滑らかにすることが目的では無く、あくまで手を切らないようにすることが目的ですので、少し粗めをチョイスしました。結果としてはこの選択でよかったと思っています、切断面はちゃんと滑らかになりましたよ。
まずは一段落です。
次に上部の切断に入ります、上部はそのままで作るのもありだと思います。ランタンのシルエットが決まるところだと思いますので、まずは切断する方針としました。2つ目を作るときは上部は切断しないで作ってみるかもしれません。
ビニールテープはガイド代わりです。でも邪魔でしたし、曲がりました。次は貼りません。
切断の最後の最後、あと少しってところで割れるように先端が取れました。力を入れていたので割れたんだと思います。最後は慎重にやるか、下に何か挟んで、瓶を支えた方が良いと思います。でもまあ、先端は木材で隠れる予定ですので、これは許容範囲です。
木材を2つ用意します。瓶を上と下から挟みます。1x4(ワンバイフォー)材の端材を使いました。
下側は瓶が動かなくようにくぼみを作ります。
ぴったしです。
上は瓶の口の方を差し込めるよう穴をあけます。ドリルで無数の穴を開けて、糸鋸で1つの大穴にする作戦です。ドリルダウンは私のDIYの原動力といっても過言でない、ブラックアンドデッカーのマルチツールです。
糸鋸作戦。繋げていきます。
上下2つ出来ました。
4隅にワイヤーを通すようの穴を開けます。キリでガイド用の穴を開けて、電動ドリルで一気に開けます。
マルチツールのヘッドをサンダーに交換して、やすり掛けします。
色は茶系にしようか悩みましたが、武骨感を出すため、ウォルナットのオイルステインで着色します。
アルミでフードを作ります。
本当はブリキか真鍮で作ろうと思ったのですが、ブリキは手元に材料がなかったのと、真鍮は持っているのですが、金色の雰囲気がランタンに合わなそうだったので銀色のアルミにしました。
ワイヤーです。最初細いワイヤーを使ったら、あまりにキャシャで、奥様からの評価も良くなかったので、太いワイヤーに変更しました。3mm位だと思います。
ワイヤー通します。
下。
コカコーラを入れてみます。
完成です。
上段の木材を上にスライドさせるとコカコーラが浮くので、そこからキャンドルを入れます。
[作ってみての感想]
満足感。それ以外ありません。キャンドル仕様とはいえ自作した自分だけのランタン。フィールドデビューが待ち遠しいです。いくつか作ってサイトを囲むように置いても雰囲気良さそうです。今回は長野修平さんの作ったものをコピーしましたが、次はオリジナリティを出そうと、設計図を書き始めました。楽しいです。またご紹介します。